「問題だ」 男が口を開く。 「この世の誰もが正解を導けない問題とは何だ?」 「−人生?」 「違う」 「何だ……? 「……」 「だめだ、俺はわからない」 「……私もだ」 その場の全員がさじを投げたと見て、男はにやっと笑み、答えを言った。 「正解は、この問題自体だ!!」 「何だと!?」 「現にキミ達は答えられなかっただろ?」 「……へりくつ」