薄暗いトイレの中。
僕は――リンチを受けていた。
「ぐぅっ!」
「また血ィ吐いたぜ」
「きったねーなー」
「おい」
と、ヤツらの中の一人が、僕の髪を引っ張って立たせる。
いやだ……いやだ……
死にたい……
――死にたいの?
「…え?」
女の子の声だった。冷たい感じで、頭に直接響くような。
――どうなの?
「……うん」
――そう。なら、願い事一つだけ聞いてあげる――
「奴らを……殺して」
――分かった――
「何ぶつぶつ言ってるんだよ!」
振り上げた手は、次の刹那――
床に広がる赤いもの、目の前には肉片が――
その光景に、僕は笑みを――
胸から突き出た刃に、僕は――